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おとなカレッジ

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子供にとって良い絵本とは(その2)

どーもー

「子供にとって良い絵本とは」(その2)

絵本て対象年齢が書いてあるでしょ?でもその先は何歳でもいいんです。それこそ、中学生でも大人でもいくつになっても読んで楽しめるものなのです。

先日名古屋市内の中学校に呼ばれて本の読み聞かせをしてきました。有名な進学校の生徒達に用意したのは「ハリーポッター」などの児童書を読んでみたんですが、全然のってこないんですよ。そこで、「君達つまらなそうだね」って言ったらハッキリ「おじさん、おもしろくないよ」って言われたんですよ。それで、思い切って「いないいないばあ」を読んでみたんです。そしたら、物凄くウケたんですよ。中学生が絵本を読んでもらって楽しいなんて考えたことありますか?まさに自分達を日常から解放しているわけです。子供達の大好きなノンタンシリーズですが、これもノンタンが普段「やっちゃいけませんよ」って言われていることをやってるんですよね。子供達はノンタンに自分達を投影して心を開放しているんです。

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eddieeの記憶している限りでは、以上のような内容だった。その後、質問タイムがあったので、気になっていたことを聞いてみた。

Q「娘は絵本を破いたりぐちゃぐちゃにしたりするんですが、それはそのまま読んであげれば好きになるんでしょうか?」

A「ふむ、それはちょっと月齢よりも上の本を与えていませんか?もしくは、娘さんが好きな絵本ではないかもしれませんね。よくお店にくるお客さんは、子供が気に入った絵本をギュって抱きしめて「買って」って言われると、9割の方はまず値段を見て(笑)、そして中身を見て「文字が少ない」とか「内容が幼い」と言って買わなかったりします。でも、子供が好きな絵本を選んであげてください。よく対象年齢よりも上の絵本を与えがちなのですが、絵本に関しては対象年齢よりも下の絵本の方が子供達は楽しいと感じるんです。大人は「文字が多いお勉強になる」絵本を与えがちですが、そうすると、子供達は本を読むことが「つまらない、苦痛だ」と感じるようになってしまいます。どんな子でも小学校高学年になれば文字の多い本を読むわけですから、小さいうちは本を読むことが「楽しい」と思えるようにしてあげてください。


うう、図星だった。確かに文字が多くて対象年齢3歳と書いてあったかも・・・。さすが専門家読みが深い!

他の方の質問では、
Q「子供が「がらがらどん」を読んであげると物凄く怖がってしまったけど、読んであげた方がいいのでしょうか?」

A「確かに、トロルをやっつけるシーンで怖がる子供がいます。でも、怖いと思ったことを褒めてあげてください。想像力が豊かな証拠なんですよ。実体験ではない怖さを絵本の世界で体験しているんです。とても大切なことなんですよ。怖がっても読んであげてください。」

Q「子供にどうやって読んであげていいのか、文字を読んであげるだけでいいのか、自分なりに説明を踏まえたりして読んだ方がいいのか教えてください」

A「お母さん達の好きに自由に読んでいいんですよ。「ぞうのボタン」なんて文字がないんですよ(笑)それこそ、お子さんと対話しながら、お母さんも楽しみながら絵本を読んであげてください。私も「キャベツくん」という本を読むときは絵を見ながらお話を作ったりして読んでいますよ。あと、もし兄弟がいるご家庭なら、できるだけ一人一人に読んであげてくださいね。兄弟がいると、一番上の子供は読み聞かせをしてもらっているからか、本好きが多いんですが、下の子は上の子ほど読み聞かせをしてもらっていないから、本をあまり読まない子が多いですよ(笑)時間の短縮だと思って一度に読んであげたりすると、下の子は疎外感を感じてしまうものなんですよ。」

Q「最近、本よりもマンガばかり読むんですが」

A「私はマンガを否定はしてないんです。どちらも子供達が空想の世界に引き込まれる窓口になるから。マンガはマンガの良さがあるし、本は本の良さがあります。どちらの良さも子供達は理解しているんですよ。心配しなくても大丈夫だと思います。」

わずか1時間半のお話会は大盛況だった。今までの疑問が吹き飛んだし、自分の考え方も偏っていたと思うとこのお話を聞けて本当に良かったよ♪この「メルヘンハウス」では、ブッククラブという、年齢別におススメ絵本を毎月配送してくれるサービスもあるのだ。日本国内だけでなく海外にも配送してくれるので、とても便利なサービスだよね。これからも、姫と一緒に絵本を楽しむぞ~♪


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